先月、Visual Studio 2022 for Mac の Private Preview が発表されました。ダウンロードするには申請が必要となり、リクエストが多いようで現在は新規申請を受け付けていない状況ですが、先日サインアップされた連絡が来たので試してみました。
devblogs.microsoft.com
まだ実際に試すことができる人は限られていると思いますので、ファーストインプレッションを共有することにしました。ちなみに、軽く触った結果のスクリーンショットをペタペタと貼っただけなので、あまり内容はありません。
インストール
早速インストールを行います。VS 本体は 908MB となっており、コンポーネントは .NET Core(291MB)のみ選択しました。
コンポーネントのダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。
今回の環境には Xcode が入っていなかったので、インストールを要求されました。
インストール完了後、VS を起動してみます。必須ではありませんが、Microsoft アカウントの入力を要求されます。
次に、キーボード ショートカットの種類を選択することができました。これは今まではなかった機能だと思います。デフォルトの Visual Studio for Mac を選択しました。
ここまでが初回起動時に表示される画面で、次回以降はこのような画面から操作することになります。
私がインストールしたバージョンは、17.0 Preview でした。
ASP.NET Core
新しいプロジェクトを作成してみます。ASP.NET Core の API を選択しました。
選択できる Target Framework は、.NET Core 3.1 と .NET 6.0 の2つでした。
Version Control として、.gitignore を追加することができます。
お馴染みの WeatherForecastController が作成され、コードを書いてデバッグ実行するなどのひと通りの操作ができました。
Azure へのデプロイ
Windows 版と同様に、VS から Azure App Service にデプロイすることができます。
新しくリソースを作成する以外にも、既存のリソースを選択することもできます。
Azure Functions
今度は、Azure Functions の新しいプロジェクトを作成してみます。開発言語は C# しか選択できませんでした。
ひと通りのトリガーを選択できる感じですが、HTTP トリガーを作成してみます。
Azure Functions を実行する際に使うストレージについては、ローカルの Azurite もしくは Azure の Storage Account を使います。今回は Azure に Storage Account を作成して動作確認しました。HTTP トリガーの以外に Queue トリガーも確認しましたが、問題なく動作しました。
Azurite については、時間を見つけて確認してみたいと思います。
docs.microsoft.com
デバッグ実行した際に、Windows 版ではコマンドプロンプト画面が別ウインドウで起動しますが、Mac 版では VS 内部に統合されていました。
まとめ
Mac 版の VS が初めてリリースされた5年前にも試してみましたが、当時と比較するとだいぶ使えるレベルに洗練されてきた感じです。
gooner.hateblo.jp
VS を Mac で使うシナリオとしては、ASP.NET Core アプリよりは Azure Functions の方が多いかなと思っています。現状では VS Code + Azure Functions Core Tools の組み合わせには劣ってしまうので、今後の進化に期待したいとフィードバックしておきました。