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Microsoft Azure を中心とした技術情報を書いています。

Azure Managed Grafana で Azure のメトリクスを監視する

先月、フルマネージドのサービスして Preview での提供が開始された Azure Managed Grafana を試してみました。
従来は VM や AKS に Grafana をインストールする必要があり、過去に記事を書いたこともありました。(ちょっと前の感覚だったけど、5年前だった)
gooner.hateblo.jp

Azure Managed Grafana を作成する

公式ドキュメントの通りに、Azure ポータルからポチポチと作れば OK です。ちなみに、まだ日本リージョンはありません。
作成が完了すると、Public Endpoint で公開された Grafana にアクセスできます。


Grafana のダッシュボードを参照できるメンバーを追加する

Grafana のダッシュボードは、Azure AD の認証認可で保護されています。 3つのロールが用意されているので、Access control (IAM) からメンバーを追加することで参照できるようになります。

  • Grafana Admin
  • Grafana Editor
  • Grafana Viewer


Azure Monitor をデータソースに設定する

Grafana はさまざまなデータソースをサポートしていますが、Azure Managed Grafana では Azure Monitor がデフォルトのデータソースとして用意されています。
Managed Identity で Azure Monitor に認証するように設定し、とりあえず Storage と Cosmos DB のダッシュボードを有効化しておきます。



監視するリソースを設定する

メトリクスを取得するリソースを設定したいので、Azure ポータルの Identity から Permission を追加します。

Monitoring Reader のロールに対して、grafana-target というリソースグループを追加しました。このリソースグループには、Storage と Cosmos DB を作成済みです。

なお、Azure Managed Grafana のリソースグループには、あらかじめ Permission が追加されています。

ダッシュボードを表示する

Azure Storage Insights




Cosmos DB Insights





まとめ

Azure Managed Grafana で Azure のメトリクスを監視してみました。
VM や AKS に Grafana をインストールする場合、Grafana が動いているインフラを監視する Grafana とか欲しくなってしまうので、Azure 上にフルマネージドなサービスとして提供されるのは良いことだと思います。