立山黒部アルペンルートとは、北アルプスを貫き、富山と長野を結ぶ山岳観光ルートです。夏休みが始まったこともあり、立山に登ってきました。
www.alpen-route.com
今回のルートは、車で扇沢まで向かい、そこから4つの乗り物を乗り継いで室堂まで行き、最後は登山で立山の主峰、雄山(標高3,003m)の頂上を目指します。
扇沢
東京から車で中央道と長野道を乗り継いで安曇野ICで降り、扇沢駅に向かいました。
扇沢駅の少し手前を車で走っていると、野生の猿の群れに遭遇。子猿が可愛かった。
扇沢駅(1,433m)からは、関電トンネル電気バスで黒部ダム(1,470m)まで向かいます。黒部ダム建設時に、資材搬送用に掘削されたトンネル内を走リます。
昨年までのトローリーバスに代わって、今年から新たに運行したそうです。移動距離は5.4Kmで、所用時間は16分ほどです。
黒部ダム
黒部ダムは、黒部峡谷に建設された日本一巨大なダムです。観光放水は、間近で見ると、かなりの迫力でした。
ダム展望台から外階段で降り、ダムえん堤を歩くことができます。
ダムえん堤の先には黒部湖駅(1,455m)があり、黒部ケーブルカーで黒部平駅(1,828m)まで向かいます。
標高差約400m、最大勾配31度の急斜面を走るケーブルカーです。日本で唯一、全線地下式のケーブルカーだそうです。移動距離は0.8Kmで、所用時間は5分ほどです。
黒部平
黒部平駅からは、立山ロープウェイで大観峰駅(2,316m)へ向かいます。
景観保護のため支柱が一本もないので、360度のパノラマを楽しむことができます。移動距離は1.7Kmで、所用時間は7分ほどです。
大観峰
大観峰駅からは、立山トンネルトローリーバスで室堂(2,450m)へ向かいます。
雄山の直下を貫通している立山トンネルを走るバスです。自然環境保護のため電気で走るトロリーバスは、日本でここだけらしい。移動距離は3.7Kmで、所用時間は10分ほどです。
ちなみに、大観峰駅で買った「ほたるいかの素干」がめっちゃ美味しかったです。そのまま食べてもよし、ライターで炙ってもよし、日本酒に入れてもよし。
室堂
ようやく、立山黒部アルペンルートの中間地点となる室堂に到着です。
立山玉殿の湧水。日本一高所で採水される湧水らしい。
みくりが池。天気は良くなかったですが、少しだけ「逆さ立山」を観れたし、青く澄んだ紺碧の湖面は綺麗でした。
みくりが池温泉。今日の宿になる山小屋です。標高2,410mにある日本一高所の天然温泉は、なかなか良かったです。
立山
翌朝、室堂から一ノ越を経て雄山へ登ります。子どもからお年寄りまで手軽に登れるコースらしい。正面の山頂に見える小屋(だいぶ小さいですが)がゴールです。
一ノ越までは、整備された石畳みの登山道を歩いていくので、歩きやすいです。ライチョウやオコジョには遭遇できませんでしたが、綺麗な高山植物はたくさん咲いていました。途中には、まだ雪渓がいくつか残っていました。
中継地点の一ノ越に到着。ここには山小屋と寄附トイレがあるので、休息をとりました。
一ノ越からの景色は、こんな感じ。遠くに見えるのは、富山湾ですね。
目指す雄山の頂上がはっきりと見えてきました。結構急角度な岩場が続いています。ここから本格的な登山になりそう。
岩場を登りかけて、後ろを振り返ると思いのほか急角度で、高いところが得意でない自分には、帰りが少し不安になります((((;゚Д゚)))))))
あと、もう少しで頂上です。登りと下りが分かれていますが、決められたルートはなく、自分で足場を選んで登ります。標高が高いせいか、運動不足のせいか、すぐに息が切れるので何回も休憩しつつ、ベテランっぽい人に付いて行きながら頂上を目指します。
そして、ようやく頂上に到着。
山頂から景色は、こんな感じ。遠くに見えるのは富士山ですね。
ここから、さらに上に神社があって、そこが本当の頂上らしい。
登拝料の500円を払って神社まで登り、ついに雄山の登頂に成功!
360度パノラマの絶景が広がっていました。神社でお祓いをしてもらい、下山しました。コンロでお湯を沸かして入れたコーヒーが美味しかった。
みくりが池温泉まで下山した後、山小屋でもう一泊してから帰路に着きました。
初心者コースと聞いて甘く見てたので、Tシャツ、ジーパン、スニーカーで登ったけど、そういう格好で登っている人あまりいなかったなあ(笑)結構しんどかったし、次回の登山はもう少しちゃんとした装備で挑戦しようかな。
おまけ
帰りに安曇野に寄って、ブルーベリー狩りをしたのですが、カブトムシが沢山いて、そっちのほうがテンション上がった。