今年もシアトルで Microsoft Build 2025 に参加してきました。
build.microsoft.com
Build 2025 でアナウンスされた内容は、このあたりの記事で説明されています。
キーノートやブレイクアウトのセッション動画も公開されているので、気になるトピックは視聴してみてください。
- Microsoft 公式ドキュメント
- ブチザッキ(Day1、Day2)
この記事では、現地参加の雰囲気や個人的に感じたことをお伝えしていきます。
Registration
会場は、シアトルにある Seattle Convention Center です。昨年は新しい方の Convention Center Summit でしたが、今年は懐かしい方の Convention Center でした。
Keynote:Day1
キーノートは、今年も MVP Priority Seat が用意されていたので、前から2列目でした。
Imagine Cup の表彰が終了後、キーノートが始まりました。Satya Nadella が GitHub Copilot のデモする様子を目の前で見ることができました。
今回の Build では、Agent を活用したシステムをどのように作るのかという話がメインで、基盤は用意したので何を作るのかは参加者の皆さんが考えてほしいというメッセージを受け取りました。
どのように作るのかについては、大きく2つの内容がありました。
Agentic DevOps
GitHub Copilot Coding Agent、Azure AI Foundry、Azure SRE Agent などを活用して開発ライフサイクルをモダナイゼーションしていく世界観。
Building the open agentic web
MCP と A2A サポートや NLWeb によって、自然言語による対話型インターフェースを導入したアプリの作り方を標準化していく世界観。
また、Windows の MCP 対応や Windows AI Foundly(Foundly Local を含む)など、Web アプリに限らずローカルのネイティブアプリ向けの発表もありました。
Keynote:Day2
Day2 のキーノートは、MVP Priority Seat のおかげで最前列を確保できました。この規模のカンファレンスでの最前列はテンションが上がりました。
今日も Satya Nadella が話すのか?と思ったら Jay Parikh でした。容姿を Satya に寄せすぎでは?と思ったり(笑)
キーノートとは言いつつも、Day1 キーノートの詳細な話でブレイクアウトに近い内容でした。
最後に、Scott Guthrie から AI を支えるデータセンターの話がありました。Build なんだから、もっと Azure のアップデートの話をしてほしかった。
Breakout
キーノートでの発表以外で気になったアップデートは、下記の通り。
App Service
- New App Service Premium v4 plan
- ハイパフォーマンスで低コスト、日本リージョンに来たらすぐに使いたい。
- 2-zone Availability Zone support is now generally available
- AZ が最小2インスタンスから構成できるようになった。今までは3インスタンス以上が必須だったので、コスト削減できる。
Functions
- Azure Functions integration with Azure AI Foundry Agent Service
- AI Foundry の Agent Service 周りはまったく触っていなかったので、これを機にキャッチアップしておきたい。
- Azure OpenAI Trigger and Bindings preview update
- MI 対応や Comos DB のベクター検索対応などのアップデート。
- Azure Functions on Azure Container Apps
- ACA でマイクロサービスを作る時にインフラを統一できて良さそう。
Container Apps
- Public Preview: Durable task scheduler support
- Durable Task Scheduler が使えるようになったので、試してみたい。
Cosmos DB
- Full-text and Hybrid Search
- フルテキストとハイブリッドの検索が GA。
- Fleet Management
- アカウント間で RU を共有できる。マルチテナント アーキテクチャでの使いどころを検証したい。
その他
- Expose REST APIs as MCP servers with Azure API Management
- API Management で MCP サーバーを公開できる。
- Agentic retrieval with AI Search
- RAG の精度向上のために作り込んでいたロジックを AI Search がマネージドで対応してくれる。
- Managed Redis is now generally available
- 従来の Redis よりもハイパフォーマンスで低コスト。今後はこちらを使う。
- Azure DevOps with GitHub Repositories
- Azure DevOps と GitHub を組み合わせて使えるようになる。
会場の様子
Convention Center には各フロアに部屋があって、自由に聞きたいセッションを選べます。昨年の会場と比較しても、建物が2つある広い会場でセッション間の移動が大変でした。
HUB はパートナーのブースやシアターセッションがある広い会場でした。エキスパートのブースもあったので、Azure Functions チームに Dutable Task Scheduler を Flex Consumption でも使いたいとフィードバックしておきました。
MVP と RD の名前が書かれた Wall もあって、自分の名前を発見して安心しました。
ビルド飯は、こんな感じでした。過去参加したカンファレンスの中で一番美味しかった気がします。スターバックスコーヒーは飲み放題です。
今回の戦利品。ウォーターボトルとTシャツ、Tシャツは3種類から選べました。
Microsoft Build and AMD Celebration
最終日のパーティ会場は、昨年と同じく NFL のシアトル・シーホークスの本拠地である Lumen Field でした。
来年の FIFAワールドカップ会場のひとつなので、ここでフットサルできる機会は貴重でした。
Microsoft Campus
今回一緒に行った同僚を案内するため、Redmond にある Microsoft 本社に行きました。
Visitor Center だけでなく、East Campus の新しい建物やツリーハウスも散策しました。
まとめ
Microsoft Build 2025 にシアトルで現地参加してきました。
日本からのオンライン視聴では感じ取れない熱量があってモチベーションが高まるので、やはり現地参加は楽しいです。一緒に行った会社の同僚も楽しかったようなので、多くの若手エンジニアに経験してほしいです。
シアトルを観光した話は、こちらの記事を参照してください。
gooner.hateblo.jp