ROMANCE DAWN for the new world

Microsoft Azure を中心とした技術情報を書いています。

オンライン トレーニングの Azure Skills を試してみた

Microsoft Azure のようなクラウドのテクノロジーは、提供されているサービス数も多いので何を使えばいいのか、どれを組み合わせて使えばいいのかが分かりづらく、また進化も早いのでキャッチアップは容易ではありません。
Azure に関する最新のスキルを身につける手助けとなるコンテンツとして、Azure Skills というオンライン トレーニングが提供されているので、試してみました。

Azure Skills とは?

Microsoft が提供している Azure に関するオンライン コンテンツです。
Azure Training Courses | Microsoft Learning

英語版のコンテンツがベースですが、11タイトルが日本語化されています。今後も順次日本語化されていくそうです。

  • Azure 基礎
  • AWS の専門家のための Microsoft Azure
  • Azure Paas 上の DevOps
  • Azure ワークロードの自動化
  • Azure のデータベース
  • Azure ワークロードの管理
  • Azure セキュリティとコンプライアンス
  • Microsoft Azure Identity
  • Microsoft Azure Storage
  • Microsoft Azure Virtual Machines
  • Microsoft Azure Virtual Networks

ドキュメントやビデオによる解説があり、コンテンツの章ごとに確認問題、最後には最終試験も用意されています。

Microsoft Azure Storage

今回は、「Microsoft Azure Storage」を受講しました。
aka.ms

オンプレミスの SQL Server のようなリレーショナルデータベースもいいのですが、クラウドらしい性能を持つストレージを正しく使いこなしてこそクラウドのメリットを受けることができます。Paas でのアプリケーションからの利用だけでなく、Iaas の仮想マシンのストレージとしても使われているので、基本的かつ重要なテクノロジーであるという理由で選択しました。

ストレージアカウントとは?の基礎から始まり、

f:id:TonyTonyKun:20170628054927p:plain

3つの領域に分類して説明されており、概念的に整理して理解することができます。

f:id:TonyTonyKun:20170627010631p:plain

理解度を確認できる復習問題も用意されています。

f:id:TonyTonyKun:20170628055343p:plain

合計16 〜 24時間かかると記載されていますが、実際には2時間ほどで完了しました。

まとめ

オンライン コンテンツなので気軽に試すことができますし、コンテンツのボリュームもちょうど良いと思います。
一部日本語の翻訳がおかしい部分がありますが、そこは改善を期待したいです。
これから Azure を学習したい人、少し Azure を使っているので復習したい人は、Azure Skills を活用してみてはいかがでしょうか?

JAZUG札幌支部(きたあず)第14回勉強会に参加してきました

jazug.connpass.com

先週の土曜日、JAZUG札幌支部(きたあず)第14回勉強会に参加して、Azure Container Service の話をしてきました。

speakerdeck.com

セッションの内容としては、最初の一歩を踏み出すための基礎知識やハマりどころなどを、デモを交えて説明しました。
ちょっと試してみるには少し難しく敷居が高いので、Kubernetes 周りのツールも含め、Azure Container Service 自体も使いやすくなっていくことを期待したいです。

今回、東京以外の勉強会には初めて参加しました。
興味のあるテクノロジーを勉強しようと思ったとき、インターネットや書籍からも情報を収集できますが、そのテクノロジーを使ったことがある人の話を聞くのがよいと思います。特にアップデートの早いクラウド周りは。
東京に比べたら、そのような機会は少ないと思うので、何か1つでも学んでもらって、自分でも試してみようと思えるきっかけを提供できたとしたら幸いです。
勉強会の参加者や運営メンバーとも交流することができ、楽しい時間を過ごすことができました。また機会があれば、きたあずに参加したいです。

Azure Container Service の Kubernetes にデプロイした Pod のデータを永続化する

前回の記事では、Azure Container Service に Kubernetes を展開し、YAML ファイルを使ってデプロイしました。
gooner.hateblo.jp

コンテナ内のディスク上のデータは一時的なものであり、コンテナが再起動されると、データは失われます。データを永続化することで、コンテナが再起動されてもデータが失われなくなり、コンテナ間でデータを共有することも可能になります。
今回は、Azure Files と Azure Data Disks にボリュームをマウントしてみます。

Volumes とは

コンテナ内のディスク上のディレクトリを外部ストレージにマウントさせることで、データを永続化させることができます。
Kubernetes では、GCE や AWS などのクラウドプラットフォームのストレージ、NFS のようなネットワークストレージをサポートしています。
kubernetes.io

Azure Files にデータを永続化する

MySQL の Docker Image をデプロイして、Azure Files にマウントします。
まず、Azure Storage に接続するために、アカウント名とキーを定義した Secret を作成します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: azure-secret
type: Opaque
data:
  azurestorageaccountname: ajczeGVidG5ncnpmcW1zdHIw
  azurestorageaccountkey: SHlZTFp0aENwYTRzeXprcmcwZUJES0s0eTRRekJQem1RVFJOdCtYSnhhajd6eFVMaUMvRUZUS0c4SDFCbEpZSzBUL21LZ1FGcDc1NmFtZUpLekNnYWc9PQ==

アカウント名とキーに設定する値は、Base64 エンコードする必要があります。

次に、MySQL の Deployment を定義します。

apiVersion: extensions/v1beta1
kind: Deployment
metadata:
  name: mysql-deployment
spec:
  replicas: 1
  template:
    metadata:
      labels:
        app: mysql
    spec:
      containers:
      - name: mysql
        image: mysql
        env:
        - name: MYSQL_ROOT_PASSWORD
          value: Pa$$w0rd
        ports:
        - containerPort: 3306
        volumeMounts:
        - name: azure
          mountPath: /var/lib/mysql
      volumes:
      - name: azure
        azureFile:
          secretName: azure-secret
          shareName: mysql-volumes
          readOnly: false

コンテナ内のディレクトリ(/var/lib/mysql)を、Azure Files の mysql-volumes にマウントしています。mysql-volumes は、事前に Azure Portal から作成しておきます。

上記の2つの YAML ファイルをデプロイすると、Azure Files にボリュームマウントされた MySQL の Pod が作成されます。

$ kubectl create -f azure-secret.yaml
secret "azure-secret" created

$ kubectl create -f mysql-deployment.yaml
deployment "mysql-deployment" created

$ kubectl get secret
NAME                  TYPE                                  DATA      AGE
azure-secret          Opaque                                2         3m
default-token-17f2z   kubernetes.io/service-account-token   3         17m

$ kubectl get deployment
NAME               DESIRED   CURRENT   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
mysql-deployment   1         1         1            1           32s

Azure Portal で確認すると、MySQL のディレクトリがマウントされていることが分かります。

f:id:TonyTonyKun:20170530230738p:plain

Azure Data Disks にデータを永続化する

PostgreSQL の Docker Image をデプロイして、Persistent Volumes で Azure Data Disks にマウントします。
まず、Data Disks のサイズやアクセスモードを指定するために、Persistent Volume Claims を作成します。

kind: PersistentVolumeClaim
apiVersion: v1
metadata:
  name: postgres-pv-claim
spec:
  accessModes:
    - ReadWriteOnce
  resources:
    requests:
      storage: 3Gi

次に、PostgreSQL の Deployment を定義します。

apiVersion: extensions/v1beta1
kind: Deployment
metadata:
  name: postgres-deployment
spec:
  replicas: 1
  template:
    metadata:
      labels:
        app: postgres
    spec:
      containers:
      - name: postgres
        image: postgres
        env:
        - name: POSTGRES_PASSWORD
          value: Pa$$w0rd
        - name: PGDATA
          value: /var/lib/postgresql/data/pgdata
        ports:
        - containerPort: 5432
        volumeMounts:
        - name: data
          mountPath: /var/lib/postgresql/data/pgdata
          subPath: postgresdata
      volumes:
        - name: data
          persistentVolumeClaim:
           claimName: postgres-pv-claim

コンテナ内のディレクトリ(/var/lib/postgresql/data/pgdata)を、Persistent Volume Claims にマウントしています。

上記の2つの YAML ファイルをデプロイすると、Azure Data Disks にボリュームマウントされた PostgreSQL の Pod が作成されます。

$ kubectl create -f postgres-pv-claim.yaml
persistentvolumeclaim "postgres-pv-claim" created

$ kubectl create -f postgres-deployment.yaml
deployment "postgres-deployment" created

$ kubectl get pvc
NAME                STATUS    VOLUME                                     CAPACITY   ACCESSMODES   AGE
postgres-pv-claim   Bound     pvc-2fbe3042-4522-11e7-8dae-000d3a12075c   3Gi        RWO           27s

kubectl get pv
NAME                                       CAPACITY   ACCESSMODES   RECLAIMPOLICY   STATUS    CLAIM                       REASON    AGE
pvc-2fbe3042-4522-11e7-8dae-000d3a12075c   3Gi        RWO           Delete          Bound     default/postgres-pv-claim             1m

kubectl get deployment
NAME                  DESIRED   CURRENT   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
postgres-deployment   1         1         1            1           2m

Persistent Volume Claims が作成され、それにバインドされた Persistent Volume も同時に作成されたことが分かります。
Azure Portal で確認すると、Data Disks が追加されていることが分かります。

f:id:TonyTonyKun:20170530231231p:plain

なお、Azure Data Disks の設定を明示的に行っていませんが、これは Azure Container Service がデフォルトの StorageClass を用意してくれているためです。

$ kubectl describe storageclass default
Name:           default
IsDefaultClass: Yes
Annotations:    kubectl.kubernetes.io/last-applied-configuration={"kind":"StorageClass","apiVersion":"storage.k8s.io/v1beta1","metadata":{"name":"default","creationTimestamp":null,"labels":{"kubernetes.io/cluster-service":"true"},"annotations":{"storageclass.beta.kubernetes.io/is-default-class":"true"}},"provisioner":"kubernetes.io/azure-disk"},storageclass.beta.kubernetes.io/is-default-class=true
Provisioner:    kubernetes.io/azure-disk
Parameters:     <none>
No events.

自分で Persistent Volume や StorageClass を定義することで、Azure Data Disks 以外のストレージにマウントさせることも可能です。

まとめ

今回は、Azure Files と Azure Data Disks にボリュームをマウントしてみました。
コンテナは揮発性をもつ環境のため、ステートフルなアプリケーションをデプロイする際には、データを永続化する必要があります。
Azure のストレージに直接マウントすることでもできますし、Persistent Volumes を使うことで、クラウドプラットフォームへの依存度を下げることもできます。